2013年12月27日
益(えき)は本門寺にあり

(渡邉和成部長)「こんな感じのお店を出したいんです!!!」
(えっ!?

富士市商工会青年部は、今年秋季も、活動に励んでおりました。
富士市商工会青年部には、どうしても克服しなければならない
トラウマがありまして…
それは、富士宮市芝川地区、西山本門寺で秋に開催される、
「信長公黄葉まつり」への出店です。
富士市商工会地区のお隣、芝川地区で行なわれるお祭りとあって、
まつりの盛り上げに貢献出来ればと、昨年初出店しましたが、
その出店成績は決して芳しいものでは無かった次第です…

そこで、ご当地グルメはじめ強豪店が多数出店する
厳し~いまつりで、今年は如何に良い出店を行なうか、
部員の皆さんは真剣に議論しました。
(↑酒を待ちきれない雰囲気が充満していますが、飲むまでは本当に真剣に議論しました)
まず、昨年の出店状況を思い出し、
・比較的来場客の年齢層が高いが、
ゆっくり休める場所がもっとあれば良いかもしれない
という認識で部員さんの意見がまとまり、
・落ち着いてくつろげる空間と、それに合わせたメニューを提供
という基本方針が決まりました。そこで、渡邉(和)部長が
「『和のもてなし』のお休み処」
的出店案を提案した訳です。
メニューも、プロの和菓子屋さん厳選の北海道産小豆を使った、
お汁粉を出す事になりました。
器も、発泡スチロール容器では無く、和のくつろぎを
演出できるようなものを用意。
これなら、他の強豪店とも差別化できるだろうと、
部員の皆さんも意気が揚がりますが、問題は、
「『和のもてなし』のお休み処」
を何処まで実際に具体化できるか、でした。
部員の皆さん、通常業務が多忙の為、事前に出店の
準備をする時間を取れませんでした。
そんなこんなで、黄葉まつり当日の11月10日(日)が
やってきまして、まつり会場で青年部の出店準備が
始まりましたが、「休み処」っぽいパーツがまだ全然ない…。
すると…
(渡邉(和)部長)「では皆さん、宜しくお願いしま~す!!」
(部員の皆さん)「おーっ!!」
何と、まつり開始1時間前にして、これから店の主要パーツを作成します!

これは、渡邉(和)部長と出店担当委員長・渡邊功二朗さん、
去年の出店担当の内海太一さんが、部員の皆さんが職人ぞろいである事を
計算に入れて作業計画を立案した結果でした。
青年部員が揃えば、店(模擬店ですが)一個作るのは直ぐ出来て
しまいます。
あっという間に、「休み処」らしいお店が出来上がりました

そして、まつり開始。
防犯ボランティア活動でお世話になっているK先生にも
接客で協力して頂けた結果、店の雰囲気が華やかになりました。

御蔭さまで多くのお客様にご来店頂き、
席の充足率が常時高率で推移しました。

昼前から雨が強くなりましたが、青年部のお店が
お客にとって丁度良い雨宿り休憩所となり、
雨が青年部のお店にプラスに作用しました。

雨はいよいよ激しくなり、黄葉まつり最大のイベント「火縄銃演武」も、
少し雨が弱まった時に合わせ、予定より早めで行なわれ、
まつりが終了しました。

去年に比べ、大幅に来客数が増えたように感じられた
青年部出店。用意していた材料も使い切る事が出来ました。
去年の反省を踏まえて、
「『和のもてなし』のお休み処」
という店の方針をはっきり決めた事が
良かったと思われます。
(あと、信長公黄葉まつり実行委員会様に、良い出店場所を
ご用意頂けた事も大きいです

しかし…
よくよく振り返ってみると、
①テント半分のスペースを座席として用意したところ、
10人弱で満席になってしまう
②しかも、お汁粉となると、調理から食べ終わるまで
15~20分はかかる
③それに、お休み処である以上、お客様にはゆっくりしていって頂きたい
⇒お客の回転率に制約があり、売上が上がり難い
④高級な材料、資材を使い、上質な味でお汁粉(+コーヒー)
を提供したのに、それを価格に反映できなかった
=他店の価格設定に敏感になるあまり、
材料費に対し価格を低くし過ぎた可能性あり
等々の反省材料があり、収支結果を見ると、
まだまだ改善が必要でした


それでも、去年の出店に比べれば大きな進歩。

部員の皆さん、晴れやかな気持ちでまつり出店の
片付けを終了しました。
信長公黄葉まつりは、出店者間の競争が年々ハイレベルに
なっておりますが、そのような中、富士市商工会青年部も
まつりの盛り上げに僅かながら貢献しつつ、出店の機会を
経営者資質向上に役立てる事が出来ました

(いや、何って、トラウマを幾分でも解消できたことが嬉しくて…

今回の信長公黄葉まつり、富士市商工会青年部の出店
につきまして、僭越ながら信長公黄葉まつり実行委員会の
ご関係の皆様に、厚く御礼申し上げます

(文責 事務局加藤)
Posted by 富士市商工会 at
12:23
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