君たちの未来

富士市商工会

2016年12月27日 15:04

 富士市商工会青年部は、12月も活動に励みました。
毎年実施している、児童養護施設ひまわり園の防犯教室。
 今年度も、富士警察署・富士防犯協会が開催する
防犯教室に、富士市商工会青年部が参加しました。

 12月18日(日)、ひまわり園に富士警察署・富士防犯協会の
関係者の皆様と集合し、防犯教室開始。

(富士警察署地域安全協議会 村松友博会長の開会挨拶の様子)

 早速、学年別で防犯教室が開始され、
青年部は中学生・高校生クラスを担当。
今回、青年部員が一人ずつ自分の仕事の事を
話す形で、職業講話を行う事になりました。
 今回は、矢崎和宏部長、渡邉和成さん、望月真一さん、
そして今回がひまわり園防犯教室初参加の尾崎幹雄さん、稲葉敬太さん
というメンバーで臨みました。


 早速、矢崎部長(ダイカスト金型設計・製作のヤザキ工業株式会社代表取締役)がスピーチ開始。

「人を見る時、顔ってやっぱり大事だよ。顔にはその人の心が表れる。
 うそをつかないように心がければ、顔が良くなっていくし、
 良い表情をしようといつも心掛けていれば、明るい気持ちになって
 段々自然に良い顔になっていくよ」


今回の矢崎さんのお話も、生徒さんと質問のやり取りを
テンポよく入れながらの見事な達人スピーチ。
生徒の皆さん、どんどん引き込まれていきました。

 続いては水道工事業の渡邉和成さん(有限会社タカスイ取締役)。矢崎さんのお話とは打って変わって、
シビア~なお話。

「建設業では、仕事ごとの賃金(※)が決まっています。
 静岡県では普通の建設作業だと一日の賃金が19,600円、
 特殊作業だと20,700円なのに対して、
 難しくない作業だと、12,600円にしかなりません。」
(※…農林水産省と国土交通省が決定する公共工事設計労務単価の事)


「高い給料をもらえるようになるためには、資格が必要になるし、
 やっぱり中学生くらいの時からちゃんと目標を持って
 勉強しないとダメなんです。」

この現実感半端無しなお話には、生徒の皆さんも資料に目が釘付け‼


 3番手は造園業の望月真一さん(天野園芸株式会社取締役)。

「造園業は、自然に対して人が手を入れていく仕事ですが、
 造園業で自然と接していると、自然の力の大きさを
 とても強く感じます。
 自然に対し敬意を払いながら、良い空間を作り上げていく
 という作業は、空間がどんどん綺麗になっていく事を
 自分で実感できるので、
 難しいけどとても魅力を感じています。」



おお~、これぞ造園業の魅力‼

 4番手は木製パレット・木製建材製造、尾崎幹雄さん(有限会社尾崎商店取締役)。

「自分が高校生の時、同級生にプロのサッカー選手を目指していた
 S君がいたんだけど、彼は学生の時から
 凄い目標意識が高くて、とても練習熱心で
 自己管理もしっかりしてました。」

「自分は建物の材料になる木材の加工をしてますが、
 建物を作る作業では、いろんな人が協力しないと
 良い建物を作ることが出来ないんです。
 だから皆さんにも、周りの人と協力しながら
 一緒に良いものを作っていく事の大事さを
 伝えたいと思います。」



おお~、建築材料製材の仕事を紹介しながら
チームワークの大事さを説明‼

 そして最後、ステンレス加工のプロ、稲葉敬太さん(ケーアイ工業株式会社)。

「自分は実際のところ、学生の時にしっかり目標を持たずに
 過ごしていました。周りの友達がなりたいものを見つけて
 目標を実現している様子を見ると、目標を持たずにいたことを
 後悔した時もあります…」

あれ?ちょっと後ろ向きなスピーチ?
いやいや、稲葉さんは一転、持ってきた袋を開け、


自作のステンレス製工芸品を披露‼


その出来栄え、披露のタイミングがお見事‼
(出来栄えをご覧いただきたいところですが、工芸品が某超有名アヒルキャラクターが元になっているため、画像を加工しております。)
もう女子の皆さん大喜び‼
(男子の皆さんもだけど)

決して雄弁ではなかった稲葉さん、ものづくりの楽しさや魅力を
見事に生徒さんたちにアピール。

そんなこんなで大盛り上がりの防犯教室も終了時刻となり、
次回の再会を誓って閉会。最後、矢崎さんから
「みんな、なりたいものが見つかったら、どんどん言ってみよう!
 願いを実現するには、まず自分で言ってみる!」
と力強いエール。



 いや~、事務局加藤は、ひまわり園防犯教室に3年ぶりに
お邪魔しました(出向してたので)が、青年部の皆さんの
職業講話がここまで進化していたとは‼
事務局加藤、内部関係者ながらもう驚き驚き‼
 何より、これからの社会を担っていく生徒さんたちに、
目標を見つけ目標実現のために頑張る事の
大事さ・楽しさを、力強く伝える事が出来ていたので
良かったです。

 生徒さんたちが未来に向かって頑張る事を
青年部としても応援し続けられればと、
僭越ながら事務局加藤も気持ちを新たにすることが出来ました。

(ご覧の皆様、来年の平成29年も富士市商工会青年部を宜しくお願いいたします。)

(文責 事務局加藤)