マネジメント、マジにせんと

富士市商工会

2014年01月29日 20:56

 富士市商工会青年部は、見聞を広め経営者資質の向上を図るため、
年末年始も各種の研修事業を行ないました。

 その一つが、富士市商工会地区のお隣、芝川商工会青年部さんと
毎年行っている合同研修会です。
 静岡県下の商工会の青年部は、複数の青年部が合同で
研修事業を行なう際、研修費用の補助を利用する事が
できます。
 なので、富士市青年部も、芝川商工会青年部さんと共に、
その制度を利用させて頂いております。

 今回は富士市商工会青年部が企画運営の当番となりまして、
どんな研修企画にするかを相談しますが…

「社員の労務管理の事をやりたい」
「経済の事を勉強したい」

といった一般的なテーマ希望から、段々、

「○○○やりたい!」
「講師に▲▲(←すっごく有名な方)呼びたい!!」
「◇▲×▽◇×○!!」


要望内容がどんどん高度化。
 補助制度を活用できると言いましても、補助活用の可能範囲に
限りがありますし、補助を受けるための適合性も不可欠です。
 事務局加藤のほうがついていけずパニックになり、
ギブアップしまして、

「すみませぇ~ん、とりあえず受講して絶対にプラスになる研修を
 調べますから~」


と、今回について研修費補助の利用可能条件の下で
現実的かつ高い受講成果を期待できる研修企画案を調べました。

 そこで事務局加藤が、各方面から教えて頂き、
「あっ、これなら良いかも」
と見つけた研修企画が、
マネジメント・ゲーム!!
 これは、ゲームの中でプレイヤーが会社の社長になり、
複数(最高6名)プレイヤーで会社の業績を競うゲームです。
 ゲームなので、お楽しみの要素も沢山ありますが、
プレイヤーがゲーム中に使わないといけない経営知識は
かなり高度でして…。

 この研修企画について、先ず富士市青年部の研修担当委員長・
尾崎幹雄さんに相談し、渡邉和成部長にご了承頂き、続いて
芝川・富士市の両青年部の皆さんにご了承頂き、
1月22日(水)、研修会を実施する運びとなりました。
 人材育成研修の指導がご専門の米良直樹先生を講師に招き、準備を始めますと、

会場には米良先生にご用意頂いた大きなルーレット。
 これは普通に受講すれば楽しそうかも。
 しかしこの日の研修は、普通ではありませんでした…

 いよいよ研修スタート。

先ずは、講師の米良先生の指示どおりにゲームを行ない、
ゲームを実際に体験してみる、と言う事で研修が進みました。

(米良先生)「では先ず、資本金を使って設備投資と人材採用を行ないます。」

(おお~、はじめから社長っぽい)

(米良先生)「続いて、材料を購入します。ゲームの本番では、
       市場価格で調達しますが、今回は○○円で▽個
       購入したとします。」



(おお~、段々本格的になってきた)

…と、詳細に報告をすると非常に大変なため、以降の事については
かなり報告を簡略化しますが、仕入や製造、販売といった、様々な
事業活動をゲームで体験していきます。

 ゲーム上の一期が終了し、期末決算。

(米良先生)「材料の購入時期によって材料価格が異なって
       きますので、材料の平均単価を計算します。
       当期使用しなかった材料もありますので、これは
       次期繰越の棚卸資産になります。」


うわ~、ゲームで結構本格的な原価計算が始まってしまった!!。

(米良先生)「○個の製品が完成し、製品製造原価が▽▽円です。
       このため平均の製品原価が△円ですが、◇個在庫になっているので
       製造原価から在庫数×平均原価を引いて売上原価を出します。」


更に、説明が費用の変動費・固定費区分、そして損益分岐点にまで進み、

(米良先生)「人材や設備などの固定費の支出は、企業にとって
       重要な経営資源に対する支出でもあります。
        固定費を上回る付加価値(ここでは、売上高-売上原価)
       を獲得できるよう、販売数量と販売価格を適切に決定する訳です。」



おお~、ゲームでここまで高度な事を勉強するのか!!
しかも、プレイヤーとして実体験しながら学ぶから、効果も大!
これはいよいよゲーム本番が楽しみ…

 しかし、繰り返しになりますが、今回の研修は普通ではありませんでした
 実は事務局加藤から、講師の米良先生に、本当なら
丸1日かかるカリキュラムを、2時間で収まるように
無理なお願いをしていた
次第です。
(米良先生、その節は無理をご了承下さり、誠にありがとうございました。)
 このため、これからゲーム本番!!という時に時間切れ
 これには、芝川・富士市の両青年部の皆さん、がっかり度
 
 う~ん、今回はとりあえず「マネジメント・ゲーム」を体験してみる
(だけ)という事に無理やりしてしまったけど、いざ研修を受けてみると、
やっぱり実際にプレーしてみないと、その楽しさと研修受講効果が得られない。
 事務局加藤としましても、青年部員の皆さんの旺盛な向学心に
最大限応えるべく、今後の研修企画・準備をもっと上手く
行なわねばと、反省しきりです。

最後に改めて、米良直樹先生、ご指導ありがとうございました。
芝川商工会青年部の皆様、ご参加ありがとうございました。

(文責 事務局加藤)