水際の護り

富士市商工会

2013年01月29日 17:15

 富士市商工会青年部では、「現役世代の防犯ボランティア」活動に
取り組んでおります。
 その目的は、地元の商工業者として地元の安心・安全向上に
貢献する事ですが、同時に、青年部員自身も元々が
防犯に関する素人なので、活動を通じて防犯について学ぶ事も
目的としております。

 そこで…国内防犯のための最重要機関の一つ、税関を、
勉強のため視察する事になりました。
 これは、防犯活動について御指導頂いている富士警察署・
富士防犯協会の特別な配慮により実現したもので、
そうでなければお邪魔できる場所ではありませんでした。

 ところで、税関の業務は、
「あ~、空港で入国チェックしてるところっしょ」
とお分かりの方も多いと思いますが、税関は、銃器・不正薬物等が
国内に流入する前、つまり「水際」で阻止する役割を担っております
(それだけではないけど)。
地元の安全・安心は、この「水際阻止」の上に成り立っている訳です。

ただし、税関は財務省の地方支分部局であり、入国管理局(法務省管轄)
とも別機関であるということを、事務局加藤は今回初めて知りました…。


 今回お邪魔したのは、中部国際空港「セントレア」内にある、
名古屋税関中部空港税関支署

(実は、セントレアに行くという事で、当初、
「よっしゃ~、名古屋で豪遊!!」
 と部員さんで盛り上がっていたのですが、
 名古屋市街中心部とセントレアは結構離れています。
  静岡県富士市からバス利用の日帰りで
 セントレアに行くだけでも、往復だけで
 7時間はかかってしまいますので、更に名古屋まで
 行くことは断念しました。
  なので今回は、あくまで防犯知識向上のための視察研修
 という事で、真面目な視察に終始しました)。
 

 いよいよ1月25日(金)の視察研修当日。
 富士警察署地域安全協議会の大村正温会長に御参加頂き、
富士警察署・富士防犯協会の生活安全担当の方々、
そして青年部のメンバーで、視察に向かいました。

 さて、やってきました中部国際空港。

さすが「顧客満足度世界No.1空港」を目指すセントレア、
ターミナルビル内のレストラン・ショップが非常に充実していました。

青年部員の皆さんは、視察研修である事を忘れそうになりながら…


視察研修目的である税関業務について学習を行ないます。

 今回の視察研修では、中部空港税関支署のY広報広聴官に
視察研修受入についてご対応頂けました。
(尊顔公開を控えますが、とっても麗しい方です)
 Yさんのご説明で、研修参加者は、税関業務について、
そしてますます巧妙化する密輸の手法について学びました。


 この講習で、ごく普通の人が薬物の運び屋をさせられるなど、
密輸などの犯罪に簡単に巻き込まれ、犯罪者となってしまう
実状を学びました。
 犯罪に繋がる甘い誘惑に騙されないよう、一人一人が
注意をしなければいけないという事は、地域防犯ボランティア活動
に於いても呼びかけられるべき事だと思われます。

 講習中、何と、不正薬物探知犬の実技も行なって頂けました。

すごいスピードで薬物の匂いをしみ込ませたタオルを探知し、
参加者はその正確さと迫力に圧倒されてしまいました。

 質疑応答の時間もご用意頂き、税関職員の方々から貴重な話を
聞く事が出来ました。探知犬とハンドラー(担当者)は通常固定的に
ペアを組み、やはり両者の信頼関係が非常に大事だそうです。

 講習が終了し、Yさんの案内で空港内の税関手続を拝見するのですが、
ここからは撮影禁止。厳格に入国チェックが行なわれていく様子を
拝見し、事務局加藤はもう圧倒されっぱなし…。

 撮影禁止ゾーンを抜け、航空機搭乗口。ここまで来ると、
ちょっと緊張が緩みます。

ここで、Yさんにお願いして、視察参加者の記念撮影。


 いやぁ、素晴らしい視察研修をさせていただけました。
この場で事務局加藤が申し上げるのも僭越で恐縮ですが、
名古屋税関中部空港税関支署の諸官の皆様、
特に視察研修受入全般でお世話になった
広報広聴官のYさんに、厚く御礼申し上げます。

 また、富士市商工会青年部に視察研修参加の機会を
ご提供くださった富士警察署・富士防犯協会の
生活安全御担当の皆様に感謝感謝であります。

 さて、青年部では、次の防犯教室の企画を準備中でして…
追って御報告します。

(文責 事務局加藤)